介護を受ける側の中には、「自分で出来なくて情けない」「相手に負担をかけて申し訳ない」「この介護士さんキツイから嫌だな」などの想いを抱えてしまう方もいます。今までは自分で出来ていたことが、出来ず介護を必要とすると他人に迷惑をかけたくないので、「こうしてほしい」という気持ちをグッとこらえているという方もいるようです。相手が何を考えているか、何をするのかわからない、というのは誰しも非常にストレスを感じます。
「この介護士さんなら安心だ」と信頼してもらえるよう、日頃から思いやりをもった声掛けやコミュニケーションが必要となります。
では、介護をされる方はどんな気持ちを抱いているのか、現場で感じた想いをまとめてみましたので参考にご覧ください!
介護される側の気持ち
- 介護が必要な自分を受け入れられない
- いつも身の回りの事ををしてくれてありがとう
- こんな事までやってもらって申し訳ない
- 不安で仕方がないの、もっとそばにいてほしい
- こんな体になって情けない
- こんな生活なら死んだほうがまし
- もっと、私の気持ちをわかってほしい(私の気持ちはあなたにはわからない)
- 本当は寂しくてつらいのに、素直になれないこれまでの気持ちが邪魔をして、
- 伝えたいことが伝えられない(介護してくれる人が)
- 忙しそうだから、声をかけたら悪いかな
- 気持ちが悪いから、早く汚れた衣類を変えてほしい
- 明るいと眠れないから、電気を消してほしい(暗いと怖いから、少しだけ明かりをつけておいてほしい)
- だんだん、ごはんが噛みづらくなってきた
- 食事の味付けが合わないが作ってくれる人に悪くて言えない
- おじいちゃん(おばあちゃん)扱いしないでほしい
- 私はまだしっかりしているから、子ども(介護者)のいうことなど聞きたくない
- 私がお金を払っているのだから、この程度のことはやってくれないと困る
- ○○さんや△△さんも亡くなったから、次は自分の番かな
- 老い衰えた姿を、ほかの人(近所の人)に見られたくない
- 家族以外には介護されたくない
- 慣れない環境変化になかなか付いていけない(辛い)
介護護される状況に「情けない」という感情を抱いてしまう方もいます。「これまで自分一人でやってきたのに」という思いが強い人ほど、介護される我が身を情けないと思ってしまうようです。ある日を境に、食事や入浴、トイレまで誰かの助けを受けざるを得なくなってしまう、というのは想像しただけでも相当なストレスですよね。なかには、介護される自分を受け入れられない人もいます。それが、介護士さんに対しての反抗心=介護拒否となって表れることもあるようです。
介護される介護時には、暴言や暴力を振るわれてしまうことも…。
無理強いをしたり叱ったりするのではなく、「どうしてそういう行動をしているのか」という視点を持って接してみるのも一つの方法です。
人は自分の機能が低下や変化したことへの不安から、(より身近な人に)「自分のことを見てほしい」「自分のことを分かってほしい」という気持ちが強くなる傾向にあります。
とはいえ、介護士さん側も人間です。介護拒否によってイライラしたり落ち込んだりしてしまうのも無理はありません。ストレスを溜め込みすぎないよう、自分自身のことも労わってあげてくださいね。
大切なのはコミュニケーション・傾聴
傾聴とは、「相手が言いたいこと」「相手が伝えたいこと」にポイントを置いて、相手を理解することです。「耳」「目」「心」を使って話に耳を傾けると、相手もこちら側を理解してくれるようになります。関係を築いた上で、相手自身が納得できる結論へと導くこと、それが傾聴の大きな目的です。
良かれと思ってやったことで怒られてしまうこともあります。とても悲しいしやるせない気持ちになります。ですが、それは介護する人とされる人の気持ちがかみ合わないことも原因のひとつ。
介護で大事なのは、「コミュニケーション」や「傾聴」です。まずは、会話や記録、家族からその人の情報を集めてみましょう。どんな人生を歩んできたかを知ることは、相手の気持ちに寄り添う介護の実現のヒントになるかもしれません。
介護は介護する側からの一方的なコミュニケーションではなく、双方向的なもの。そのことを理解し、お互いが楽しめるような関係作りができるとよいですね!
まとめ
介護のお仕事をしている方・これから介護のお仕事を始めてみたい方・介護に興味がある方・親の介護をしている方是非、参考にして頂ければと思います。介護・看護のお仕事こちらより求人検索できます。是非ご覧ください!
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