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介護職は敬語とため口どちらの言葉遣いをするべき?
介護現場で働く介護士さんのなかには、「利用者さんに対する言葉遣いが難しい」とお悩みの方もいるのではないでしょうか?介護業務で使う言葉遣いは敬語が基本です。タメ口や若者言葉は相手が聞き取れなかったり不快にさせたりする恐れがあるため避けましょう。本記事では、介護現場ではどのような言葉を使うのが正しいのでしょうか。介護や福祉の現場でよくある言葉遣いの事例やそれぞれの言葉遣いに対する考え方を交えながら、正しいコミュニケーションについてお伝えします。ぜひご覧ください。
介護現場での正しい言葉遣いとは?
介護職は利用者の方、そのご家族、一緒に働く同じ介護職員、看護師や事務職など他職種の職員、関係機関の職員などさまざまな人と関わっています。そのため言葉遣いは、相手や場面に合わせて選んでいく必要があります。利用者・入居者の方、ご家族はほとんどの場合が年長者です。基本的には敬語を使ったコミュニケーションを取りましょう。ただし、場面によって使いわけが必要になります。どのような場面でも敬語を使ってしまうと、利用者の方が他人行儀で不安に感じることがあります。言葉遣いで気をつけることは、声かけを行う際に利用者の方を敬う気持ちを忘れないことです。
敬語の種類
敬語には丁寧語・尊敬語・謙譲語の3種類あります。
- 丁寧語→言葉や会話全体を丁寧に表現する言葉 語尾に「です」や「ます」をつけるなど、普段からよく使われる言葉遣いです。
- 尊敬語→相手を高めて敬意を表す言葉 「召し上がる」や「お越しになる」などです。
- 謙譲語→自分を低めて相手に敬意を表す言葉 「申し上げる」「伺う」など、敬語のなかでも最上級の表現である反面、日常で使用するには堅苦しくなり過ぎることもあります。
介護現場でよくある不適切な言葉遣いとは?
不適切な言葉遣いに「幼児言葉」「タメ口」「命令口調」があります。実際に介護現場でみられるそれぞれの言葉遣いを事例をご紹介致します。
- 子供扱いしたような幼児言葉や赤ちゃん言葉
- 流行り言葉や若者言葉
- 命令口調
- ため口
認知症の方には短い言葉でわかりやすく話したほうが伝わりやすいという考えから、職員がタメ口や幼児言葉、命令口調を使っていることがあります。短くわかりやすい言葉で伝えるということは大切ですが、ご利用者様やご家族から見ても不快な気持ちを感じてしまいます。
利用者との正しいコミュニケーション方法とは?
- 相手の立場に考えて言葉を選ぶ
- 分かりやすくゆっくり話す
- クッション言葉を使う ※クッション言葉とは?直接言うとキツくなりがちな言葉の衝撃をやわらげるために利用する言葉です。
- ご利用者様と信頼関係を築く事
利用者さんのなかには、「敬語を使われると、きちんと向き合ってくれているようで安心する」という方もいれば、「信頼関係が築ければタメ口で話してくれたほうが気軽に何でも頼みやすい」という方もいらっしゃいます。
そのため、介護職員に求められることは「どんな言葉を使うか」ということだけではなく、「利用者さんを思いやる気持ちを持って接するこ」「利用者さんとの信頼関係を築くこと」です。
言葉遣いに悩んだ時は?
相手や介護シーンによって言葉遣いが異なるため、悩むことも多いでしょう。悩んだときは、声かけする相手を自分に置き換えて考えてみて下さい。自分よりも後輩に突然ため口で声をかけられたらどのように感じるでしょうか?自分が赤ちゃん言葉や幼児言葉で話しかけられたら、どんな気持ちになりますか。気持ちのよい声掛けを意識して行うと、相手もきっと気持ちがよいと感じるでしょう。利用者の方を常に敬い、相手の立場に立って考えることを忘れず、日頃からしっかりとした言葉遣いを心がけましょう。
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