介護業界は若い世代が多いイメージがありますが、60歳以上のシニア世代が働いている施設もあります。「新しいことに挑戦したい」「介護職に飛び込んでみたい」そんなふうに考え、新たな職場として介護業界を選択するシニア世代の方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際、介護職として活躍している方は、何歳まで仕事を続けられるのでしょうか。このコラムでは、介護職が何歳まで働けるのか、何歳まで転職できるのか、解説しますので参考にして下さい。
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介護職は何歳まで働ける?
介護業界では、若い世代からミドル世代、シニア世代まで、幅広い世代の方が活躍しています。結論から言うと、自分の体力が続く限り、働き続けることができます。その理由は、介護業界が慢性的な人材不足に悩まされているからです。
厚生労働省によると、2025年末には約245万人の介護職員が必要になるとされています。介護を必要とするご高齢者は増え続けているにも関わらず、それを支援する介護職員が不足しているのが現状です。そのため、介護業界では介護スタッフの確保を急務とし、年齢にこだわらない求人を多く募集しています。30代、40代、50代から介護職へ挑戦する方も少なくありません。なかには、60歳以上や70歳以上の方が働いている介護施設もあります。介護職は、働こうと思えばいつまでも働ける環境といえるでしょう。
介護職の定年は何歳?定年がない職場もある?
求人を見ると、介護事業所では一般的に65歳を定年としているところが多いようです。定年となった後でも嘱託や契約社員、パートなどで働き続ける方も多く、体調・体力に問題がない限りは仕事を続けている人がたくさんいます。
最近では定年制度を廃止する事業所も増えてきており、そのような事業所ですと正社員として長く勤めることも可能です。
介護事業所によっては80代で活躍している介護スタッフがいることもありますので、元気でいる限りは年を重ねても現役で働くことができそうです。
介護職はミドル・シニア世代も正社員で働ける?
40代以上の異業種への転職は一般的には難しいといわれます。しかし介護業界なら40代以上でも転職が比較的しやすく、他業界よりも正社員になれる可能性も高いです。
40代で介護業界へ転職する方は珍しくなく、実際に多くの方が正社員として採用され活躍しています。
50代で介護未経験・無資格の場合、正社員で採用されるのはハードルがやや上がります。介護未経験・無資格の場合、最初はパートなどの非正規からはじめて、介護経験を積んだり働きながら介護資格を取得することで、契約社員や正社員への道が開けていきます。※資格取得のご案内のコラムはこちらから
60代も同様ですが、仮に定年が65歳までとなると働ける期間が短くなりますので、正社員で採用されることが難しくなり、パートなどの非正規の採用が多くなります。
しかし、なかには定年制がない職場もありますので、チャレンジすることは可能でしょう。
ミドル・シニア世代から介護職として働くメリット・デメリット
メリット
- 同世代で活躍している職員が多い
- 40代以上で転職しても長く働ける
- 人生経験が活かせる
- 年齢に関係なくスキルアップできる
40代以上で働きはじめても同世代の方が多く、先輩スタッフと話もしやすく馴染みやすいでしょう。
また、仮に45歳から働きはじめ65歳の定年まで働くとすると、20年は働けることになります。その後でも体力的に問題がなければ働き続けることが可能で、ミドル世代からでも長く働くことができます。
40代以上となると人生経験も豊かになっています。家庭や子育て、これまでの仕事など若い世代にはないその経験が、介護サービスを受ける高齢者とのコミュニケーションに役立ちます。
年齢を重ねたからこその接し方ができ、高齢者やその家族に喜ばれることにつながります。
デメリット
- 体力的な問題
- 新しい事を一から覚えなくてはならない
- 前職より年収が下がる可能性
介護の仕事で一番気になるのは、体力的にきつくないかということではないでしょうか。これまでの仕事が事務仕事であった方は特にですが、介護は体力を要する仕事ですので、慣れるまでは大変に思うかもしれません。
正しい介護方法を学んでいれば負担は軽減されますので、資格を取得するなど介護技術を学んでから就職するのもひとつの手です。
介護業界は40代以上からでも転職は可能とはいえ、まったく新しい仕事を覚えるのは年齢が上がるにつれてやはり大変です。しかしそれは介護業界に限りませんので、前向きな気持ちを忘れずにいれば乗り越えられるでしょう。
40代・50代・60代・70代におススメの介護職
正直、40代や50代であっても特養などの体力が必要とされる施設で働くことは十分に可能だし、実際に主力はそのあたりの年代です。
ですが、未経験から介護業界に参入するという人や体力に自信のない人はちょっとな・・と思う人もいるでしょう。
そんな業界未経験の人にはまず、デイサービスの介護職をオススメします。
- 夜勤がない
- 日曜日休みが多い
- これまでの経験などがレクに活かせる
まとめ
介護業界では、60代や70代であっても介護職として働きつづけることは十分に可能です。近年では、シニア世代を対象にした介護職求人も増えています。
介護業界は40代以上で無資格・未経験でも門は開けていますが、職場やできる仕事が限られてしまう可能性もあります。介護未経験の場合は資格を取得しておくと、職場選びの選択肢が広がります。
例えば訪問介護は「介護職員初任者研修」以上の資格が必要ですし、待遇の良い求人の多くは初任者研修以上の資格を求めています。
職場によっては資格の取得費用を負担してくれるところもありますので、そのような職場を選んで就職してから資格を取得するのも手です。
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